羽透かし陽に飛び込みし鶫かな
捥ぎたての林檎の命もらひけり
同窓の信濃の旅に蕎麦の花
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阿部
スミエ
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色付きし帚木並び秋澄めり
秋の蝶吾に添ひ来る昼下り
甘楽野へ浅間山より延ぶ鰯雲
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小泉
浩吉
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ねり歩く山車に空晴れ秋祭
紅葉にかがやいてゐる軽井沢
木の葉落つ朝の庭を掃き清む |
滝田
孫一
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秋冷や湧き水ぬくき宮手水
水澄むや吾れ許されて八十路行く
国境秋思の地蔵忘れられ |
竹部
二郎
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母のせしやうに落穂拾ひけり
絵画展出て木道に木の実降る
秋落暉茜の空の瞬時なる |
渡辺
幸江
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| 選者吟 |
霜降や工女の墓は苔厚く
新米を満たして立てる紙袋
爺ちゃんの唾は百薬天高し |
高橋
洋一
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