俳句の会 


講師は高橋洋一先生(富岡市選者)です。

第1回(平成9年1月23日)の句会

特選俳句をご紹介(高橋洋一先生 選)

第154回 富岡市甘楽郡医師会 俳句会 平成21年 10月28日
於 准看会議室
羽透かし陽に飛び込みし(つぐみ)かな
捥ぎたての林檎の命もらひけり
同窓の信濃の旅に蕎麦の花
 阿部
 スミエ
色付きし帚木(はうきぎ)並び秋澄めり
秋の蝶()に添ひ来る昼下り
甘楽野へ浅間山(あさまやま)より延ぶ鰯雲
 小泉
 浩吉
ねり歩く山車に空晴れ秋祭
紅葉にかがやいてゐる軽井沢
木の葉落つ(あした)の庭を掃き清む
滝田
孫一
秋冷や湧き水ぬくき宮手水
水澄むや吾れ許されて八十路行く
国境秋思の地蔵忘れられ
 竹部
 二郎
母のせしやうに落穂拾ひけり
絵画展出て木道に木の実降る
秋落暉茜の空の瞬時なる 
渡辺
幸江
 
選者吟
霜降や工女の墓は苔厚く
新米を満たして立てる紙袋
爺ちゃんの唾は百薬天高し
高橋
洋一


第105回 富岡市甘楽郡医師会 俳句会 平成17年9月26日
於 准看図書室
くれなゐを帯ぶ仲秋の大き月
曼珠沙華甘楽野の田を二分せり
阿部 スミエ
繰り音の絶えし製糸場法師蝉
秋彼岸工女の墓に香華継ぐ
新井 康弘
星月夜工女を偲ぶ赤煉瓦
秋晴れを取り戻したる目の手術
小泉 浩吉
時変り盆棚の無き往診家
風さそふ夕飯の膳に蚊遺り香
香内 信一
朝露に庭の植木の葉を広ぐ
さはやかな高原めざす我も客
滝田 孫一
蜩の斉唱かゝへ山の湖
篝火の消え秋冷の能舞台
竹部 二郎
子蟷螂鎌振り降ろしまた構ふ
登頂のリフトの足下大花野
渡辺 幸江
選者吟
稽古笛小望の月へ窓開けて
斎場へ稔り田迂回農の葬
高橋 洋一


第104回 富岡市甘楽郡医師会 俳句会 平成17年8月22日
於 准看図書室
夏桑や生命力を天へ向け
一面に韮の花咲く里暮れし
阿部 スミエ
孫連れて提灯もつて盆迎へ
宇宙よりシヤトルの帰還夏の月
新井 康弘
大利根の心揺るがす大花火
屋上の東は雷雨西は晴
小泉 浩吉
おしら様は曲り屋の奥涼しかり
心まで平和の実る稲平野
香内 信一
近づけばしづかになりし秋の蝉
星月夜北斗七星今いづこ
滝田 孫一
短夜や部屋を転げる子の寝態ねざま
幕営の水場を求む天の川
竹部 二郎
耳元をマツハの速さ熊蜂くまんばち
板の間の冷たさもらひ大昼寝
渡辺 幸江
選者吟
黙祷を覚へしをさな広島忌
秋の虹二重に化粧けはふ糸の町
高橋 洋一